趣味は増える-2022/11/29の日記

日付打ってて思ったんだけど明後日には12月ってマジですか? 12月ってェことは今年が残り1ヶ月しかないってことで、つまり1ヶ月後には来年......ってコト! 「びっくりするね〜」って書こうとしてたけど別にそんなことは思わなかったって正直に言います。再来月には来年だ。だからなんだというのか。

 

1ヶ月くらい暇を謳歌している間にずいぶんと趣味が増えた。子どもの頃は趣味といえば読書くらいしかなかったけれど、特にここ一年で精神的な健康を少しは取り戻した上に金銭的にも余裕が発生してきたので、やりたいことがもうモリモリ増える。見たい映画があるしやりたいゲームがあるし作りたい料理があるし行ってみたい場所がある。もちろん読みたい本も続々出てくるので、つまりどうなるかっていうと体が足りないんだわ。目があと3セットほしい。腕と脚ももあと3セットほしいな。たぶん頭が情報の濁流に押し流されてクラクラしてしまうだろうから、脳もあと2個でいいから付け足したい。バンジージャンプをやりたいけど登山もしたい。登山は下山する時がなにげに一番疲れるから、山頂から安全にバンジージャンプでふもとまで降りられたらいいのにな。

 

知人から勧められた本『やさしい人物画』を見て、人間の描き方を練習している。人間が書けるようになったからといって別に給料が上がるわけでもないし描きたい人やキャラクターがいるわけでもないけど、人間を描ける人生と描けない人生だったら前者の方がいい気がする。同じ理由で10分くらいの動画を撮って、つぎはぎして、加工して、5分くらいの動画を作るのも一回やってみた。動画を作るのは大変だった。5分の動画に2、3時間かかる。そもそも私は行き当たりばったりで行動するので、完成から逆算して必要な絵を準備しなくちゃいけない動画作成はもはや脳トレだった。それにしてもスマホひとつで字幕を入れるところまでできるなんてありがたい時代になったもんだ。

 

今日はほんのり不調だったけれど、最近は「行ったことのない場所へ行き、やったことのないことをやる」が実行できているように思えて嬉しい。この間祖母と乾杯しながら「社会保障サイコー! イエーイ」と言ったのが思い出される。社会保障、サイコー、イエーイ。

 

 

かつてなくしたイヤホンたちへ-2022/11/28の日記

ここ数日人に読まれることを意識して日記を書いていたが、全然楽しくないのでやーめた。この日記はタイトルから最後の1文字までただ私のためだけに、推敲なんかカケラもせずに勢いだけで書くものだ。それでいいのだ。

 

今日は川沿いを流れに逆らって歩くはずだったが、目的地を郊外のイオンに設定したためにそこへ向かって歩いてしまった。「自由気まま適当に歩きたいほうへ足を進める」という、私の思う散歩の最高峰への道のりはあまりにも遠い。目的地への最短ルートを、次の曲がる場所を気にしながら歩くなんてまったく散ってないじゃないか。なんだ、散歩って。なにが散ってるっていうんだよなにが!!! ただ歩くよりタップダンスの方が絶対に「散っている歩み」だろうに。

 

今日、またひとつワイヤレスイヤホンをなくした。

ワイヤレスイヤホンってのはとても便利で、各機器へ接続するために有線を必要としないために、リュックや腕にコードが絡まって「ンンンァァァァアアア!!!!!!!!!!!!」となることがない、大変素敵なモノである。その代わりにケース、左右のイヤホンの3つの部品(部品?)が、とても小さい。友人は「チワワはあまりにも小さくて踏んでしまいそうな気がして怖くて飼えない」と言っていたが、そのチワワよりも当然小さい。この間道端に落ちていたAirPodsを踏んでしまい、慌てて拾って交番に届けた。持ち主がかわいそうだ。

 

私はなくしもの女王の名をほしいままにしてきたので、ワイヤレスイヤホンをなくすなんてチョチョイのチョイである。交番に届けたAirPodsなんて、ひとセット3万円ほどするらしい。そんな高価なモノを落としたとなれば、1週間は落ち込む。それ以降もきっと電器屋AirPodsを見るたびに「ああ、あの時......」と落ち込む。そんなの耐えられない!

だからいつもダイソーの、1100円で売っているワイヤレスイヤホンを使っている。もはやなくすことを前提に買っているので、なくならない期間が長い方が驚く。今回なくしたのは2週間ほど前に買ったばかりだったのでさすがに「さすがに!!!」と思ったものの、落ち込みはしなかった。今までにおそらく10個以上のダイソーワイヤレスイヤホンをなくしている。合計1万円。1万円か......1万円あったら......1万円のイヤホンが買えた。しかし1万円のイヤホンは一回しかなくすことができない。私はなくす権利に毎回お金を払っているのかもしれない。

どんなに無駄なことを愛しているとはいえ、別に面白くない、ただ自分のミスによって発生した無駄はただの無駄なのよ。

 

明日もまた1100円のイヤホンを買って、2ヶ月くらいでなくすんだろう。侘しいな。

 

 

 

 

水と散歩について-2022/11/27の日記

 散歩中に用水路を見つけたので、せっかくだからどこから水を引いているのか、追えるところまで追ってみようと決めた。顔を上げたらすぐそこの家で道が行き止まりになっており、では下流の方と思って目を向けると幹線道路で塞がれており、その先に用水路は見えなかった。

 

 水が好きだ。高校卒業まで群馬県に住んでいたから、そもそも大量の水代表「海」が特別な存在だった。水族館へは魚というより水を見に行く。水槽のガラスが突然割れて、魚たちと共に大量の水が自分に降りかかるところを想像する。一瞬だけどきっと楽しいに違いない。

 高校時代になぜか教室へ入れない、でも真面目で頭の硬い生徒だったので学校に行かないという選択肢もないとかいう微妙な状態になった時には、保健室のグッピーを見ることで時間をやり過ごしていた。朝は7時くらいの早い時間に登校して教室内の自分の席で勉強し、ホームルームと授業の時間になったら保健室へ逃げ込み、みんなが帰ったらまた教室に戻って20時くらいまで勝手に勉強する謎のサイクルで生活していた。保健室のグッピーは、別にきれいでもなんでもなかった。

 

 散歩は私にとってけっこう難しい行為である。まず日々の体調が安定しないため、たった500m歩くだけでぐったりして立っているのも厳しくなってしまう日もあれば、5km歩いてもへっちゃらでどこへでも行けそうな日もある。

 残念ながら今日は前者だったので、往復2kmの道のりがそれはもう辛かった。復路では座れそうな場所を見つけては座って一息ついていた。あれが銀座とか新宿じゃなくてよかった。あのへんの街は雑に座れるところがないから。だけど用水路を見つけた時だけは元気になった。疲れたというよりもただ歩くのに飽きただけのような気がしてきた。

 そういえば友人の一人も「歩いてて疲れることはないけど飽きることはある」と言っていた。初めて聞いた時はなにを言っているんだと思ったけれど、今ならなんとなくわかる気がする。

 

 今日はうまくいかなかったけれど、家から駅までの間にもひとつ、辿って歩いたことのない用水路があったはずだから、明日はそれを見に行こうと思う。川の行き先はどうせもっと大きい川か海なので興味がないけど、川の源は気になるから、川の流れに逆らって歩いてみよう。たぶん途中で飽きるだろう。それもまたよし。

 

 

今日のナイスな曲

ストロベリー・フラワー「愛のうた」

 

https://music.youtube.com/watch?v=k-scKkglR6M&feature=share

 

ピクミンのテーマソング。ピクミンに口がないのはコミュニケーションが必要ないからなんだろうか。

リズムゲームについて

8時頃にトイレで起きて、二度寝をしたら考えうる限り最悪な夢を見た。なんだか損をした気分になったのでもう一度寝たら楽しい夢を見ることができて、得した気分のまま12時頃に目が覚めた。マイナスがゼロに戻っただけで実はなにも得ていないどころか、夢それ自体はわたしになにも与えないしなにも奪わない。それなのに感情をこんなに揺らして、なんとまあ無駄なことだろうと思った。

わたしは無駄なものが大好きだから、「無駄である」は「美しい」よりもわたしにとって価値のあるものである。

 

目が覚めてからは用事のある時間までリズムゲームをやっていた。画面の上から音に合わせてボタンが降ってきて、ピッタリのタイミングに押すやつ。最近はデレステよりもプロセカの方をやることが多い。難易度が高いのでやっていてとても楽しい。

基本、リズムゲームに対人戦はないので、ひたすら自分との戦いになる。わたしは難易度の高い曲はできるようになるまでやればできるようになると思っているので(それはそうだ)、とにかくずっとやる。そのうちに目が慣れて指が慣れて気を付けるべきポイントに気を付けてさっきできなかったところができるようになる。冬は指が冷える。指が冷えると動きが鈍くなるので湯たんぽで温めながらプレイする。スマホの持ち方も重要だ。適切な持ち方でないと、親指の可動域が狭くなってしまうから。

数日音ゲーをサボっていたので、色々と忘れてしまっていた。5曲くらいプレイしたところで持ち方に気付き、もう5曲で視野の内特に注目すべき場所を思い出して、もう10曲で指が動き方を思い出す。

「そんなに速いの、覚えてるの?」と聞かれることがあるが、一曲あたり1000を超えることもあるリズムアイコンの位置なんて覚えているわけがない。見えているのかと聞かれるとこちらは微妙である。見えてはいるけど、たぶん脳みそで認識はしていない。プロセカのリズムアイコンが流れる速度は9.3に設定しているので比較的ゆっくり流れるとはいえ、アイコンが画面上に表示されてから押すべき位置に落ちてくるまでの時間はほんの一瞬だ。いちいち考えてから指を動かしていたら取り逃してしまう。わたしは「指が勝手に動いている」とよく言っている。実際そうなのだからそうとしか言えない。

 

リズムゲームでは目標達成として「Prefectを○万回出す」というのが設定されていることがある。あった。そうでなくとも右上にコンボ数(連続で正確にアイコンを押した回数)が表示されていて、少なくても500を越え、多ければ1000以上になる。時々、この数字を見ているうちに「こんなにスマホの画面を何度も押して、わたしは一体なにをしているのだろう」と虚無感が襲ってくる。

だけどまあゲームってだいたいがそうだ。スプラトゥーンでたくさん床を塗ったからといって自分の部屋が綺麗になるわけでもないし、桃太郎電鉄で勝っても口座の残高は増えない(むしろゲームを買うと減る)。だけど勝敗があるのは大きい。勝って嬉しい負けて悔しいは単純だけど強い感情だ。音ゲーにはそれがなかった、スマホで遊べる音ゲーは特に。ガチャで出るキャラクターの性能にスコアが左右されるからだ。当然いいカードを持っていればいいスコアが出るけど、プレイの上手下手は少し価値が下がる。オールパーフェクトを出しても、ライフの回復に特化したカードしか持っていなければ数回ミスしたプレイよりもスコアが低くなったりする。

カードの性能が関係ないようなリズムゲーム(ゲームセンターでプレイできるものや、キャラクターではなく楽曲にお金を払うタイプのもの)でも、ランキングのシステムがあるとはいえ1位を目指そうとすれば当然「そのゲームが一番うまい人」と戦うことになる。赤ちゃんが大人と殴り合いをして勝てるわけがない。

 

だからプロセカのランクマッチはわたしにとって衝撃だった。

・リアルタイムで

・たった一人の相手と

・カードやキャラの性能関係なく、ただ「リズムアイコンを正確に押せたかどうか」で

勝敗が決まるリズムゲーム。今まで勝ち負けがなく、プラスな感情はせいぜい達成感くらいだった世界に突然嬉しい悔しいの感情が出現したのである。自分がミスをすると、ポイントが減って「-1」と表示される。逆は「+1」。アイコンを見なくちゃいけないのに、自分がどの程度相手に負けているか/勝っているかが気になる。そして集中が途切れると当然ミスをして負ける。負けると悔しい。僅差で負ければもっと悔しい。そして、勝つと嬉しい。

 

まさか音ゲーでこんな感情を味わうことができるとは思っていなかった。ありがとう音ゲー、またね音ゲー

 

じゃ!

 

 

 

装いについてと映画「グリーン・ナイト」の話-2022/11/25の日記

今日は映画館で寝るとかいう最悪のポカをかましました。みなさんはよく眠れましたか? わたしはぐっすりでした。

 

黒い服の話をします。私はここ半年の間、身につけるものは黒しか買わないと決め、実行しています。昔はその時その時気に入った色の服を買っていたんですけど、組み合わせというものを一切考えないので、どうもチグハグ......正直にいうとダサい格好しかできなかったんですよ。半年の間に何があったかというと就職とそれに伴う出社ってやつですね。「オフィスカジュアル」とかいうのを求められるんです、社会では。

わたしはそれまでまともに社会をやってこなかったので、超お気に入りの「Just Do It Tomorrowパーカー」を着て行こうとして友人に止められましたし、就職活動のストレスが過ぎ去った私の体はもうスーツには入りませんでした。無念ですね。

同僚の皆さんそりゃもう素敵なオフィスカジュアルなんですよ、男女問わず。「それは明日やれパーカー」を止めてくれた友人は有能だったわけです。そしてわたしは無能なりに周囲を観察して、もう超ウルトラスーパーパーフェクトな三段論法によって以下の結論を導きました。

【前提1】

最強の「社会をやっている服」であるスーツは黒っぽいのが多い

【前提2】

オフィスカジュアルには「社会をやっている服」であることが求められている

【結論】

社会をやるなら黒っぽい服で全身を包めばよい

 

圧倒的に正しい。なぜなら超ウルトラスーパーパーフェクトな三段論法だから。

たまたま上司もなぜか全身真っ黒スタイルが多かったのもあって、「いやもうこれ圧倒的正解!!!」と自信満々にシャツ、スカート、鞄、靴を全部黒にしました。そしたらどうでしょう、何ができあがったと思います?

 

全身真っ黒な中にヘルプマークの赤が映える人間ができあがりました。ヘルプマークがめちゃくちゃ目立つ。なんか違う気もするけど、なにも間違っていない不思議な気分。おめでとうございます。おめでとうございます......?

 

 

というわけで(?)今日も全身黒で「グリーンナイト(原題:The Green Knight)」を見てきました。当然緑の騎士が出てくるんですけど、全然緑じゃないんですよ。いや、緑(色)ではなくて緑(という一語で表される「自然」という概念)なんですよ! 身体がこう、木とか葉っぱ、苔でできてるんです。動くたびに古い木の軋む音が映画館の床を揺らすほどに響いてました。

途中で寝ちゃったのは話が理解できなくて眠気に負けたからであり、話が理解できなかったのはおそらく私にアーサー王物語周りの知識がなかったからだと思います。アーサー王Fateでしか知らないしそれだってちゃんとプレイしたことないから分かんないしFateアーサー王じゃない。でもいい映画でした。なぜならスタッフロールを見ながら「なんかわっかんねーけど面白かった気がする!」と満足したからです。満足は正義。

パンフレットの装丁が素敵だったんで買いました。帰ったら本棚の上にでも飾ります。

 

今日のナイスな曲

昨日に引き続き いよわ「わたしは禁忌」

https://youtu.be/al263xnknLE

これリンク貼れてるか分からんな......たぶん普通にYouTubeで検索した方が早いです。禁忌ってだいたい自分の外にあるはずなのに自分自身が禁忌だったのかぁと気付いた瞬間の「寒いな」と「(ああでもそれじゃあ触らずに我慢して)よかった」の感情が大変よいです。